旅のおともにしたい一冊
『そばかすの少年』(2015年)ジーン・ポーター作 村岡花子訳 河出文庫 夏です!旅です! 今日の一冊は、断然森の中で読みたくなる名作。 リンバロストの森で番人として、働き始めた孤児の少年のお話。学びたい!ってこういうことなんだ、と感動します。...
データ活用の何が問題なのか
『自分を育てる読書のために』(2011年)小幡章子・脇明子 共著 岩波書店 今日の一冊は、公立の中学校での学校司書さんの奮闘記を元に読書支援の方法を紹介しているコチラ。 というのも、埼玉県三郷市彦郷小学校の読書への取り組みが、ネットで炎上しているから。...
マヤ族の暮らしがのぞける
『トウモロコシが実るころ』(2002年)ドロシー・ローズ作 長滝谷富貴子訳 小泉るみ子絵 文研出版 義父母の畑から、トウモロコシをはじめとする夏野菜がどっさり届いて、美味しい日々が続いています。 夏野菜って、トマト、キュウリ、トウモロコシ、と色合いもカラフルでみずみずしくっ...
児童文学ピクニック:問題児ってなあに?
今月の児童文学ピクニックのテーマは、 『問題児ってなあに?』 でした。 子育て真っ最中のみなさん、我が子に思うところがあるらしく(笑)、日程合わずで来れなかった人からも「今回は特に聞きたかったー!」の声続出でした。 そもそも問題児ってなんでしょうね?...
高機能自閉症に限ったことじゃない
『レイン 雨を抱きしめて』(2016年)アン・M・マーティン作 西本かおる訳 小峰書店 RAIN REIGN,2014 by Ann M. Martin 最近、「大人のアスペルガー症候群」がよく話題になっていますが、変わり者の天才にも多いと有名ですよね。アインシュタイン、...
大人も試される
『トトの勇気』(2006年)アンナ・ガヴァルダ作 藤本泉訳 小林ゆき子絵 鈴木出版 今日の一冊は、児童文学の少ないフランスから、どうしても学校に興味を持てない男の子のお話です。原題は“35 kilos d’espoir”、主人公の男の子の体重が35キロなのですが、35キロ分...
光あふれる特別な物語
『ピーティ』(2010年)ベン・マイケルセン作 千葉茂樹訳 鈴木出版 Pety,1998 by Ben Mikaelsen 今日の一冊はコチラ。ずっと気になってはいたのだけれど、なんとなく重たい内容なのかな?と手に取れないでいました。読了後、深い静かな感動に包まれていて、う...
なぜ知ることが大事なの?
『トライフル トライアングル』(2008年)岡田依世子作 うめだゆみ絵 新日本出版社 ドラマ『おっさんずラブ』旋風がいまだ止まない中、Facebookの『大人のための児童文学』コミュニティ上で、『メリッサと秘密のジョージ』を紹介したところ、コメント欄でオススメしていただいた...
適所に行けば開花する!
『グリーンフィンガー 約束の庭』(2009年)ポール・メイ作 シャーン・ベイリー絵 横山和江訳 さ・え・ら書房 週末は、海を臨む素晴らしいお庭のお宅にお邪魔したので、引き続き庭ものをご紹介。とおおっても素敵な家主の方は、私とは30歳以上年齢は離れているけれど、フェアトレード...
人にはみな物語が必要
『レモンの図書室』(2018年)ジョー・コットルリ作 杉田七重訳 小学館 A LIBRARY OF LEMONS by Jo Cotterill,2016 くぼたあやこさんのレモンの表紙画が素敵なコチラ。帯に書かれていたこんな言葉も気になって読みたかったんです。...