興味を深める副読本
『ケルト文様の幾何学:自然のリズムを描く』(2014年) アダム・テットロウ著 山田美明訳 創元社 今日の一冊は、副読本(?)として、おすすめのコチラのシリーズ! 児童文学って読む年齢によって、感じる部分が違うし、何度でも楽しめるスゴイ本だなあ、と痛感している今日この頃です...
ツッコミ入れたくなる古典名作
『二年間の休暇』(1968年)ジュール・ベルヌ作 朝倉剛訳 福音館書店 夏休み終わりにご紹介するのは、コチラ! 昔『十五少年漂流記』として、抄訳で出ていた古典名作、あるときから原題に忠実な『二年間の休暇』に変わっていきました。...
沖縄ってすごい。『キジムナーkids』
『キジムナーkids』(2017年)上原正三著 現代書館 この8月の一冊と言ってもよいかな。出会えてよかった沖縄の戦争文学。 著者の上原さんはウルトラマンなどのシナリオライターの方。 とても重い内容なのですが、軽やかなんです!...
富安陽子さん講演会
『まゆとかっぱ』(2018年)富安陽子作 降矢なな絵 福音館書店 毎年、夏は児童文学作家をとりあげている鎌倉文学館。 今年は、富安陽子さんで、その講演会に行ってきました。 隣の席に座ったのが、偶然にも次男の担任の先生で、ビビリましたが(←)楽しかったです!...
追悼:大塚勇三さん
『スーホの白い馬』(1967年) 大塚勇三著 赤羽末吉絵 福音館書店 去る8月18日、大塚勇三氏がお亡くなりになりました。97歳だったそうです。 先日、中学1年の長男がじいじとモンゴルの旅から帰ってきたのですが、とてもいい顔して帰ってきました。...
知らなければいけない物語がある
『世界の果てのこどもたち』(2015年)中脇初枝著 講談社 気づけば8月です。 8月は、毎年できるだけ戦争文学を読むことにしているのですが、正直気が重くなりがち。人間の愚かさを目の前にしての無力感…。 それでも、知らなければ、耳を傾けなければと思う物語がまだまだある。そのう...
8月オンラインおしゃべり会
7月は気づいたら終わってしまっていた(笑)のですが、8月はやりますよ~。 オンラインで無料おしゃべり会。 8月ですから、やっぱり平和テーマの児童文学におしゃべりしませんか? 自宅から、画面越しで気軽にできます。 オンラインとかよく分からない方でも大丈夫。送付されてきたURL...
清々しさの正体
『日曜日島のパパ』(1999年)ベッテル・リードベック作 菱木晃子訳 杉田比呂美絵 岩波書店 昨日ご紹介した『長くつ下のピッピ』のオマージュがところどころに散りばめられているのが、今日ご紹介する『日曜日島のパパ』、全4巻からなるヴィンニのシリーズ。...
我らリンドグレーン応援団
『長くつしたのピッピ』(2018年) アストリッド・リンドグレーン著 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵 菱木晃子訳 岩波書店 あの!あの!みんな大好き『長くつしたのピッピ』 このたび原書と同じ表紙絵、挿絵で新訳が出るとのことで、訳された菱木晃子さんの講演会@銀座教文館ナルニ...
こんな死の受け入れ方もあり
『マッティアのふしぎな冒険』(1998年)R・ピウミーニ作 高畠恵美子訳 広野多珂子絵 文研出版 今日の一冊はこちら。 生と死がテーマであり、臨終にあるおじいちゃんと、7歳になる孫の最後のあたたかい交流の物語。 死とは終わりではない、死んでもずーっとその人の中で生き続けるの...