思春期男子母へのおススメ本
サンデーナイトは、第2回男子母会(正式名称:愛しき思春期アホ男子母会、別名:美魔女会 ←コラッ)という名の飲み会で、母10名でノンストップトーキングして参りました~。
それぞれ紹介してもらったのは、思春期男子母(or 子ども)におススメの一冊。
今回は児童文学に絞らず、育児書でも気分転換になりそうな写真集でもエッセイでも何でも!ってことで、みなさんの選書をご紹介しまーす。
『ラタンワークの暮らしと小物とアクセサリー ノスタルジックな籐編み』(2019年)朝倉あすか
手仕事が得意なTさんからはコチラ。子育てのことだけで頭がいっぱいだと煮詰まる!母が自分の楽しみを持っているのって、大事!母がご機嫌でいるのって、ほーんと大事!
参加者は手仕事好きの人も多かったので、これ見てみなテンションあがりましたね~。ぜひワークショップを、という声が出ました。
『子どもを信じること』(2019年)田中茂樹作 さいはて社
2011年に大隈書店から出版されていたものの新装版。
こちらは私も持って行こうか迷った一冊で、我が家でもバイブル。
荒れてる子、ひきこもりの子、親を困らせることが何もない子でも、すべての親に読んでもらいたい一冊です。ここに書かれていることを実践したから、子どもが非行に走らずにすんだとYさん談でしたが、うちも同じ!
でも、子どもが落ち着くと忘れてまた小言が多くなってきている……読み直そう、と改めて思いました。ほんとーにおススメ!子どもって信頼されてないと、敏感に察知します。そして、とても悲しくなる、荒れたくなる。ここに書かれていることは極端だ、という人もいるけれど、子どもを見る目が変わります。
『「空気」を読んでも従わない:生き苦しさからラクになる』鴻上尚史作 岩波ジュニア新書
Nさんからは、子どもにも親にも両方におすすめのコチラ。
「個性」が大事というけれど,集団の中であまり目立つと浮いてしまう,他人の視線を気にしながら,本当の自分は抑えつけていかないと…….この社会はどうしてこんなに息苦しいのだろう.もっと自分らしく,伸び伸びと生きていきたい! そんな悩みをかかえるアナタにとっておきのアドバイス.「空気」を読んでも従わない生き方のすすめ.(出版社HPの紹介文より)
KY(空気読めない)とかってすぐ言われちゃいますもんね。うちの長男も小5の時だったかな?学校でかなり「空気読め!」という言葉が飛び交っていたらしく、それにがんじがらめになって、目がつり上がっていた時期がありました。「空気」を読んでも従わない、いいなあ。
鴻上尚史さんの人生相談はAERA.dotのコチラから読めます。難しい言葉は使わず真摯に答えているところが好きで、学びが多いです!
『はじめてのおるすばん』(1972年)しみずみちお作 山本まつ子絵 岩崎書店
Hさんからは、こういう絵本を読んであのころの気持ちを思い出したい、と。
そうそう!子どものはじめて。不安と期待、喜びなどなど。絵本はそのときの気持ちにグッと戻してくれる力があるなあ。思春期くらいの年齢を持つ母だからこそ、こういう絵本を読み返すのもいい!
『おとうさんの庭』(2006年)ポール・フライシュマン作 バグラム・イバトゥリーン絵 藤本朝巳訳 岩波書店
私からはコチラ。
進路とかね、つい親は口を出したくなってしまう。特に自分の経験から想像できない分野とかだと止めたくなってしまったり。でも、本当にその子が心の底からやりたいことでなければ、歌うことを忘れてしまうんですよね。そして、それは親もしかり。
親子ともども自分を生きよう!
『お母ちゃん革命(~日本一アツい多治見の森ようちえんの物語)』(2019年)浅井知子&森のわらべ多治見園 一般社団法人MORIWARA
自らも自主保育を立ち上げたKさんからはコチラ。
内容紹介にある「いい母でなくていい。幸せな母であれ」という言葉が響き、「鍵は父ちゃん♥」も気になる。子どもの育ちに本気で取り組みたい方に、とのこと。
『土の匂いの子』(2008年)相川明子作 コモンズ
Aさんからはコチラ。鎌倉で有名な元祖青空自主保育を立ち上げた保育者さんによる著書。母会参加者は自主保育や青空保育、泥んこ系幼稚園出身の母が多かったこともあり、原点に戻ろう!と。
こちら団体で『さぁ、のはらへいこう』という記録映画も撮られています。
『酒肴ごよみ365日』(2017年)萬田康文・大沼ショージ著 誠文堂新光社
こちらもAさんより。人気写真家2人による、365日のおつまみ日めくり貼。レシピ本というよりフォトエッセイのような感じだそうです。
こういう本って、眺めているだけで幸せな気分になりますよね!
『15の夏』(2018年)佐藤優作 幻冬舎
♪ぬ~すんだバ~イクでは~しりだす~♪
あ、それは『15の夜』でした(笑)。15と聞くとすぐに尾崎豊が出てきてしまう世代です。
学校司書Mさんからの紹介は、こちら。異能の元外交官にして、作家・神学者である“知の巨人"佐藤優氏の、1975年、高一の夏休み。ソ連・東欧40日間一人旅の旅行記だそうで、子どもが15歳になったらぜひ読ませたいとのこと。
『ニッポンとっておきの島風景』(2017年)箭内 博行著 パイインターナショナル
こちらもMさんより。この辺りから2時間制限(飲み放題)だったため時間がなくなってきました。もっと、ゆっくり見たかったー。
『SNS炎上(NHKオトナヘノベル)』(2017年)長江優子・如月かずさ・鎌倉ましろ作 金の星社
Sさんからは、NHK Eテレの人気番組「オトナヘノベル」の番組内で放送された、SNSのトラブルや友だち、恋愛などをテーマにしたドラマを書籍化したコチラ。
私たち大人から見ると、もっとほかに広い世界があることが分かるけれど、子どもたちが見えてる世界はこういう感じ。この本にあるような世界に生きているということがよく分かる。子どもを理解する上でも大人も読みたい、とのことでした。確かに、子どもたちが生きてる現実を、大人ももっと理解したい!
■ 番外編Sさん:旦那さんに思春期男子へのおススメを聞いたら、「エロ本」との回答だったそう(笑)。いや、それ自分で隠れて手に入れるもので、親が提供するものじゃない(笑)。カニグズバーグの『ベーグル・チームの作戦』(岩波少年文庫)を思い出しますなあ。
そこに行きつく前に純粋な恋愛ものを知りたいとのことで、『キミスイ?(君の膵臓を食べたい)』などがあがっていました。
みなさんのおススメ、どれも読んでみたい!
母も世界を広げるの、大事だなあと思ったサンデーナイトでした。