こんな死の受け入れ方もあり
『マッティアのふしぎな冒険』(1998年)R・ピウミーニ作 高畠恵美子訳 広野多珂子絵 文研出版 今日の一冊はこちら。 生と死がテーマであり、臨終にあるおじいちゃんと、7歳になる孫の最後のあたたかい交流の物語。 死とは終わりではない、死んでもずーっとその人の中で生き続けるの...
翻訳文学好きの小学生に
『木の上のひみつ基地 -フォーチュン団のなかまたち1-』 (1997年)マーガレット・マーヒー作 幾島祥子訳 岩波書店 題名を見るだけで、ワクワク!・・・するんですけどねえ、私は。 別にワクワクしないみたいです、うちの子ども。...
誰の訳で読む?永遠のハックルベリー
『ハックルベリー・フィンの冒険』 (2017年)マーク・トウェン作 千葉茂樹訳 岩波書店 夏だ!冒険だ! というわけで、夏休みに読みたい一冊が、古典名作であるコチラ。誰もが題名は知っているであろうこの物語、実は、何度も挫折したんです。『トム・ソーヤの冒険』も東京子ども図書館...
旅のおともにしたい一冊
『そばかすの少年』(2015年)ジーン・ポーター作 村岡花子訳 河出文庫 夏です!旅です! 今日の一冊は、断然森の中で読みたくなる名作。 リンバロストの森で番人として、働き始めた孤児の少年のお話。学びたい!ってこういうことなんだ、と感動します。...
マヤ族の暮らしがのぞける
『トウモロコシが実るころ』(2002年)ドロシー・ローズ作 長滝谷富貴子訳 小泉るみ子絵 文研出版 義父母の畑から、トウモロコシをはじめとする夏野菜がどっさり届いて、美味しい日々が続いています。 夏野菜って、トマト、キュウリ、トウモロコシ、と色合いもカラフルでみずみずしくっ...
児童文学ピクニック:問題児ってなあに?
今月の児童文学ピクニックのテーマは、 『問題児ってなあに?』 でした。 子育て真っ最中のみなさん、我が子に思うところがあるらしく(笑)、日程合わずで来れなかった人からも「今回は特に聞きたかったー!」の声続出でした。 そもそも問題児ってなんでしょうね?...
高機能自閉症に限ったことじゃない
『レイン 雨を抱きしめて』(2016年)アン・M・マーティン作 西本かおる訳 小峰書店 RAIN REIGN,2014 by Ann M. Martin 最近、「大人のアスペルガー症候群」がよく話題になっていますが、変わり者の天才にも多いと有名ですよね。アインシュタイン、...
大人も試される
『トトの勇気』(2006年)アンナ・ガヴァルダ作 藤本泉訳 小林ゆき子絵 鈴木出版 今日の一冊は、児童文学の少ないフランスから、どうしても学校に興味を持てない男の子のお話です。原題は“35 kilos d’espoir”、主人公の男の子の体重が35キロなのですが、35キロ分...
光あふれる特別な物語
『ピーティ』(2010年)ベン・マイケルセン作 千葉茂樹訳 鈴木出版 Pety,1998 by Ben Mikaelsen 今日の一冊はコチラ。ずっと気になってはいたのだけれど、なんとなく重たい内容なのかな?と手に取れないでいました。読了後、深い静かな感動に包まれていて、う...
なぜ知ることが大事なの?
『トライフル トライアングル』(2008年)岡田依世子作 うめだゆみ絵 新日本出版社 ドラマ『おっさんずラブ』旋風がいまだ止まない中、Facebookの『大人のための児童文学』コミュニティ上で、『メリッサと秘密のジョージ』を紹介したところ、コメント欄でオススメしていただいた...