うそつきは作家のはじまり!?
『うそつきの天才』(1996年)ウルフ・スタルク作 菱木晃子訳 小峰書店 今日の一冊は、とおっても素敵な活動をされている、子どもと見る風景 kodomiruさんから教えてもらったコチラ! スウェーデンを代表する現代作家、ウルフ・スタルクの短編二編を収めたもの。...
子どもの感想が聞きたい!
『青い月の石』(2018年)トンケ・ドラフト作 西村由美訳 岩波少年文庫 今日の一冊はコチラ。今年の2月に出た新刊。 オランダ屈折のストーリーテラーであるトンケ・ドラフトは、『王への手紙』とその続編の『白い盾の騎士』がもうすーーーーごくよくて。その後に読んだ『七つのわかれ道...
読みつなぎって?
『竜退治の騎士になる方法』(2003年)岡田淳作 偕成社 今日の一冊はコチラ。字大きめ、短い物語ながら大人でも楽しめます。 《『竜退治の騎士になる方法』あらすじ》 6年生のヤッちゃんとユッキは2年生までは家族ぐるみの仲良し。ただ、ユッキの家庭環境が変わり、男女ということもあ...
サンタ同様信じたい存在
『緑の精にまた会う日』(2012年)リンダ・ニューベリー作 野の水生訳 平澤朋子絵 徳間書店 道のあらゆるところで、花が咲き乱れ、ピンク、白、紫、黄色などと緑のコントラストが本当に美しい季節ですね。春は心も軽やかで、歩いているだけで楽し~い。 園芸が得意な人をgreen...
最強のおばかさんたち
『おばかさんに乾杯!』(2003年)ウルフ・スタルク作 石井登志子訳 小峰書店 『転校生レンカ』(紹介記事はコチラをクリック)に続き、こちらも引っ越しがテーマの児童文学。1992年に福武書店から出され、その後小峰書店で復刊。...
加害者にならない自信ある?
『転校生レンカ』B・ジェレーズニコフ作 松谷さやか・中込光子訳 福音館書店 4月は転校生の季節ですね。 というわけで、今日の一冊はロシアの物語『転校生レンカ』。 舞台がロシアなので、名前の一つ一つに馴染みがなくて、途中、ん?これ誰だっけ?と私くらいの年齢になるとなっちゃうの...
内容で敬遠しないで!
『第九軍団のワシ』(1972年)ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳 岩波少年文庫 The Eagle of the Ninth,1954 by Rosemary Sutcliff 今回のバカンスのおともの本のうちの一冊がコチラでした。20世紀のイギリス児童文学を代表する作...
楽しんで生きるが扉を開く!
『バドの扉がひらくとき』(2003年) クリストファー・ポール・カーティス作 前沢明枝訳 徳間書店 BUD, NOT BUDDY,1999 by Christopher Paul Curtis 前回の児童文学ピクニックのテーマは“お引越し”だったのですが、引っ越しって、基本...
ほら、アナタも走りたくなる!?
『3つ数えて走り出せ』(2017年)エリック・ペッサン著 平岡敦訳 あすなろ書房 Aussi loin que possible, by Eric Pessan, 2015 走って走って、ひたすら走る物語 from フランス。 これは、ロードムービーにしてもらいたいなあ。...
海外翻訳本が苦手な子にも
『茶畑のジャヤ』(2015年)中川なをみ作 門内ユキエ絵 鈴木出版 全国学校図書館協議会選定図書 (うん、いかにも大人が子どもに勧めたそうな話だ 笑) 先日ご紹介した『さよなら、スパイダーマン』の主人公は、異文化、異質なものに出会うことによって、新しく目が開かれていくわけな...