詩情豊かに味わう生と死
『光草 ストラリスコ』(1998年)ロベルト・ピウミーニ作 長野徹訳 小峰書店 LO STRALISCO by Roberto Piumini,1993 今日の一冊はコチラ。静謐で美しいイタリアの児童文学です。 たまにこういう詩情豊かで、少し哲学的でもある本に出会うと、スト...
現代版魔女の家系
『緑の霧』(2017年)キャサリン・ヴァン・クリーヴ作 三辺律子訳 ほるぷ出版 朝晩は、少しずつ涼しくなってきました。涼しくなると、チョコレートと紅茶をいただきたくなる私です(笑)。 というわけで、今日の一冊は、なんとチョコレート味のルバーブ!が育つという、不思議な農園が舞...
迷ってるなら行くべし
富士美術館@八王子で開催中の 『長くつ下のピッピの世界展』 に行ってきました~。 このピッピの世界展、何がすごいって、今回スウェーデンだけでなく、デンマークや、エストニアなどにある美術館のものを集めてきたってところだそう( by 菱木晃子さん)。...
児童関連ならココ!都立多摩図書館
八王子の富士美術館で開催中の『長くつ下のピッピの世界展』を見に行くついでに、西東京ブックツアーをしよう!と東京都立多摩図書館の企画展示を見に行ってきました。 ピッピのほうについては、また別途書きますが、多摩図書館のほうの企画展示は9月5日(水)までなので、先にこちらをご紹介...
ツッコミ入れたくなる古典名作
『二年間の休暇』(1968年)ジュール・ベルヌ作 朝倉剛訳 福音館書店 夏休み終わりにご紹介するのは、コチラ! 昔『十五少年漂流記』として、抄訳で出ていた古典名作、あるときから原題に忠実な『二年間の休暇』に変わっていきました。...
沖縄ってすごい。『キジムナーkids』
『キジムナーkids』(2017年)上原正三著 現代書館 この8月の一冊と言ってもよいかな。出会えてよかった沖縄の戦争文学。 著者の上原さんはウルトラマンなどのシナリオライターの方。 とても重い内容なのですが、軽やかなんです!...
富安陽子さん講演会
『まゆとかっぱ』(2018年)富安陽子作 降矢なな絵 福音館書店 毎年、夏は児童文学作家をとりあげている鎌倉文学館。 今年は、富安陽子さんで、その講演会に行ってきました。 隣の席に座ったのが、偶然にも次男の担任の先生で、ビビリましたが(←)楽しかったです!...
知らなければいけない物語がある
『世界の果てのこどもたち』(2015年)中脇初枝著 講談社 気づけば8月です。 8月は、毎年できるだけ戦争文学を読むことにしているのですが、正直気が重くなりがち。人間の愚かさを目の前にしての無力感…。 それでも、知らなければ、耳を傾けなければと思う物語がまだまだある。そのう...
清々しさの正体
『日曜日島のパパ』(1999年)ベッテル・リードベック作 菱木晃子訳 杉田比呂美絵 岩波書店 昨日ご紹介した『長くつ下のピッピ』のオマージュがところどころに散りばめられているのが、今日ご紹介する『日曜日島のパパ』、全4巻からなるヴィンニのシリーズ。...
我らリンドグレーン応援団
『長くつしたのピッピ』(2018年) アストリッド・リンドグレーン著 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵 菱木晃子訳 岩波書店 あの!あの!みんな大好き『長くつしたのピッピ』 このたび原書と同じ表紙絵、挿絵で新訳が出るとのことで、訳された菱木晃子さんの講演会@銀座教文館ナルニ...