適所に行けば開花する!
『グリーンフィンガー 約束の庭』(2009年)ポール・メイ作 シャーン・ベイリー絵 横山和江訳 さ・え・ら書房 週末は、海を臨む素晴らしいお庭のお宅にお邪魔したので、引き続き庭ものをご紹介。とおおっても素敵な家主の方は、私とは30歳以上年齢は離れているけれど、フェアトレード...
人にはみな物語が必要
『レモンの図書室』(2018年)ジョー・コットルリ作 杉田七重訳 小学館 A LIBRARY OF LEMONS by Jo Cotterill,2016 くぼたあやこさんのレモンの表紙画が素敵なコチラ。帯に書かれていたこんな言葉も気になって読みたかったんです。...
愛と憎しみの根っこは同じ?
『ドールの庭』(2005年)パウル・ビーヘル著 野坂悦子訳 早川書房 挿絵 丸山幸子 今日の一冊はコチラ。日本での初版は2005年ですが、原書は1969年初版。 【『ドールの庭』あらすじ】 すべてが灰色に枯れはて、ひっそりとした町、ドール。ここへひとりの女の子がやってきまし...
物語とシンクロする現実にゾクッ
『花になった子どもたち』(2007年)ジャネット・テイラー・ライル作 多賀京子訳 市川里美絵 福音館書店 今日の一冊は、ガーデニングでもイギリスではなく、アメリカが舞台のこちらの物語。市川里美さんの表紙画が素敵です。 市川さんって、海外ご在住なんだそうで。だからなのか、日...
石井登志子さん講演会@ナルニア国
『リンドグレーンの戦争日記』(2017年) アストリッド・リンドグレーン著 石井登志子訳 岩波書店 教文館ナルニア国@銀座で行われた石井登志子さんの講演会『リンドグレーンの戦争日記』に先日行って参りました。 小学生のころ、『長くつしたのピッピ』をはじめ、リンドグレーンの書く...
他人軸で生きてる子へ
『ハーブガーデン』(2009年)草野たき作 北見葉胡絵 岩崎書店 今日の一冊は、現代っ子が抱えがちな心の苦しさを描いたこちら。読みやすいので、本が苦手な子にも。 庭がテーマのものでは、庭に癒されたり、庭から教えられるわけではないというところが、他のものとは一線を画すかな。...
残しておきたい昭和の風景 坂の上のグミ屋敷
『坂の上のグミ屋敷』(1972年) 岡野薫子作 岩淵慶造画 岩波書店 今日の一冊はコチラ。もちろん!?絶版です。このブログでは、絶版本も紹介していきます。というか半数くらいは絶版本? 残したい、伝えたい物語を紹介していくと、こういう形になってしまうのです。...
思い込みだって勇気をもらえる
『木を切らないで』(1992年) ジュディ・アレン作 シャロン・スコットランド画 小峰和子訳 福武書店 Awaiting Developments (1988), Judy Allen 今日の一冊も福武書店(現ベネッセコーポレーション)から。ベネッセどうして、文芸作品事業か...
現代に足りない世界観?
『ほこれまみれの兄弟』(2010年)ローズマリー・サトクリフ著 乾侑美子訳 評論社 日本では2010年出版ですが、原書は、1952年初版です。 重厚感ある歴史ものを書くことの多いサトクリフですが、こちらは初期の作品のためか、ちょっとイメージが違うかも。...
無力と感じるときに
『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』(2012年) マーギー・プロイス作 金原瑞人訳 集英社 Heart of a Sumurai,2010, Margi Preus ニューベリー賞オナー すみません、歴史にまっっったく興味のなかった私、ジョン万次郎と聞くと、昔新橋にあっ...