これぞ職人技!
『幸子の庭』(2007年)本多明作 小峰書店 今日の一冊は、植木職人さんの魅力が詰まったコチラ。 すみません、実はあまり期待せずに読み始めました。だってね、一文目が、 「眠いなあ~」 だったんですもの。私が古い人間なのか、どうもこの「~」と伸ばして書かれるのが苦手なのです(...
思春期男子が夢中になった意外なものとは?
『園芸少年』(2009年)魚住直子作 講談社 『園芸』をテーマにブックリストを作成してほしい!というご依頼があったので、園芸ものを読んでいた中で知った一冊を今日はご紹介。 とても読みやすい高校の部活もの。部活ものといえば、スポーツが多い中で、園芸部は珍しい!...
現代版魔女の家系
『緑の霧』(2017年)キャサリン・ヴァン・クリーヴ作 三辺律子訳 ほるぷ出版 朝晩は、少しずつ涼しくなってきました。涼しくなると、チョコレートと紅茶をいただきたくなる私です(笑)。 というわけで、今日の一冊は、なんとチョコレート味のルバーブ!が育つという、不思議な農園が舞...
適所に行けば開花する!
『グリーンフィンガー 約束の庭』(2009年)ポール・メイ作 シャーン・ベイリー絵 横山和江訳 さ・え・ら書房 週末は、海を臨む素晴らしいお庭のお宅にお邪魔したので、引き続き庭ものをご紹介。とおおっても素敵な家主の方は、私とは30歳以上年齢は離れているけれど、フェアトレード...
愛と憎しみの根っこは同じ?
『ドールの庭』(2005年)パウル・ビーヘル著 野坂悦子訳 早川書房 挿絵 丸山幸子 今日の一冊はコチラ。日本での初版は2005年ですが、原書は1969年初版。 【『ドールの庭』あらすじ】 すべてが灰色に枯れはて、ひっそりとした町、ドール。ここへひとりの女の子がやってきまし...
物語とシンクロする現実にゾクッ
『花になった子どもたち』(2007年)ジャネット・テイラー・ライル作 多賀京子訳 市川里美絵 福音館書店 今日の一冊は、ガーデニングでもイギリスではなく、アメリカが舞台のこちらの物語。市川里美さんの表紙画が素敵です。 市川さんって、海外ご在住なんだそうで。だからなのか、日...
他人軸で生きてる子へ
『ハーブガーデン』(2009年)草野たき作 北見葉胡絵 岩崎書店 今日の一冊は、現代っ子が抱えがちな心の苦しさを描いたこちら。読みやすいので、本が苦手な子にも。 庭がテーマのものでは、庭に癒されたり、庭から教えられるわけではないというところが、他のものとは一線を画すかな。...
児童文学ピクニック:庭
『薬草魔女のナチュラルライフ』(2002年)ガブリエル・ピッケル著 林真一郎監修 畑沢裕子訳 東京堂出版 今日の一冊は、児童文学ではありませんが、児童文学の世界が広がるかのような手元に置いて眺めたい一冊。オールカラーが嬉しいハーブ事典です。...
思い込みだって勇気をもらえる
『木を切らないで』(1992年) ジュディ・アレン作 シャロン・スコットランド画 小峰和子訳 福武書店 Awaiting Developments (1988), Judy Allen 今日の一冊も福武書店(現ベネッセコーポレーション)から。ベネッセどうして、文芸作品事業か...
サンタ同様信じたい存在
『緑の精にまた会う日』(2012年)リンダ・ニューベリー作 野の水生訳 平澤朋子絵 徳間書店 道のあらゆるところで、花が咲き乱れ、ピンク、白、紫、黄色などと緑のコントラストが本当に美しい季節ですね。春は心も軽やかで、歩いているだけで楽し~い。 園芸が得意な人をgreen...