光あふれる特別な物語
『ピーティ』(2010年)ベン・マイケルセン作 千葉茂樹訳 鈴木出版 Pety,1998 by Ben Mikaelsen 今日の一冊はコチラ。ずっと気になってはいたのだけれど、なんとなく重たい内容なのかな?と手に取れないでいました。読了後、深い静かな感動に包まれていて、う...
なぜ知ることが大事なの?
『トライフル トライアングル』(2008年)岡田依世子作 うめだゆみ絵 新日本出版社 ドラマ『おっさんずラブ』旋風がいまだ止まない中、Facebookの『大人のための児童文学』コミュニティ上で、『メリッサと秘密のジョージ』を紹介したところ、コメント欄でオススメしていただいた...
適所に行けば開花する!
『グリーンフィンガー 約束の庭』(2009年)ポール・メイ作 シャーン・ベイリー絵 横山和江訳 さ・え・ら書房 週末は、海を臨む素晴らしいお庭のお宅にお邪魔したので、引き続き庭ものをご紹介。とおおっても素敵な家主の方は、私とは30歳以上年齢は離れているけれど、フェアトレード...
人にはみな物語が必要
『レモンの図書室』(2018年)ジョー・コットルリ作 杉田七重訳 小学館 A LIBRARY OF LEMONS by Jo Cotterill,2016 くぼたあやこさんのレモンの表紙画が素敵なコチラ。帯に書かれていたこんな言葉も気になって読みたかったんです。...
愛と憎しみの根っこは同じ?
『ドールの庭』(2005年)パウル・ビーヘル著 野坂悦子訳 早川書房 挿絵 丸山幸子 今日の一冊はコチラ。日本での初版は2005年ですが、原書は1969年初版。 【『ドールの庭』あらすじ】 すべてが灰色に枯れはて、ひっそりとした町、ドール。ここへひとりの女の子がやってきまし...
他人軸で生きてる子へ
『ハーブガーデン』(2009年)草野たき作 北見葉胡絵 岩崎書店 今日の一冊は、現代っ子が抱えがちな心の苦しさを描いたこちら。読みやすいので、本が苦手な子にも。 庭がテーマのものでは、庭に癒されたり、庭から教えられるわけではないというところが、他のものとは一線を画すかな。...
現代に足りない世界観?
『ほこれまみれの兄弟』(2010年)ローズマリー・サトクリフ著 乾侑美子訳 評論社 日本では2010年出版ですが、原書は、1952年初版です。 重厚感ある歴史ものを書くことの多いサトクリフですが、こちらは初期の作品のためか、ちょっとイメージが違うかも。...
無力と感じるときに
『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』(2012年) マーギー・プロイス作 金原瑞人訳 集英社 Heart of a Sumurai,2010, Margi Preus ニューベリー賞オナー すみません、歴史にまっっったく興味のなかった私、ジョン万次郎と聞くと、昔新橋にあっ...
子どもの感想が聞きたい!
『青い月の石』(2018年)トンケ・ドラフト作 西村由美訳 岩波少年文庫 今日の一冊はコチラ。今年の2月に出た新刊。 オランダ屈折のストーリーテラーであるトンケ・ドラフトは、『王への手紙』とその続編の『白い盾の騎士』がもうすーーーーごくよくて。その後に読んだ『七つのわかれ道...
読みつなぎって?
『竜退治の騎士になる方法』(2003年)岡田淳作 偕成社 今日の一冊はコチラ。字大きめ、短い物語ながら大人でも楽しめます。 《『竜退治の騎士になる方法』あらすじ》 6年生のヤッちゃんとユッキは2年生までは家族ぐるみの仲良し。ただ、ユッキの家庭環境が変わり、男女ということもあ...