魔女や妖精の息づく時代へ
『魔女とふたりのケイト』(1987年)K.M.ブリッグズ作 石井美樹子訳 岩波書店 装丁・さし絵 ゴーディリア・ジョーンズ KATE CRACKERNUTS,1979 by K.M. Briggs 個人的に1970年代~1980年代にかけての岩波書店の翻訳ものは、名作揃いだ...
異文化に出会え、かつ共感できる!
『ぼくたちの砦』(2006年)エリザベス・レアード作 石谷尚訳 評論社 A LITTLE PIECE of GROUND,2004 by Elizabeth Laird 今日の一冊も、サッカーが結んだ友情の物語。ただ、日本の部活とは、まるで違う壮絶な状況に、カルチャーショッ...
ベストセラーに物申す(ドキドキ)
『バッテリー』(1996年)あさのあつこ作 佐藤真紀子絵 教育画劇 ※ 注意:辛口感想です 漫画化や映画化もされた有名なベストセラー。 だからといって、自分に合うとは限りませんよね、うん。 今日はちょっと辛口感想なので、この物語に感銘を受けた方は読まないでくださいね~。評価...
単細胞男子を支えたもの
『ヒーローなんてぶっとばせ』(1998年) ジェリー・スピネッリ作 菊島伊久栄訳 偕成社 アメリカンフットボールで活躍する、見栄っ張りな男の子と、その隣に住むクエーカー教徒でベジタリアン、おまけに男なのにチア・リーダーのウェッブの物語。...
ツッコミ入れたくなる古典名作
『二年間の休暇』(1968年)ジュール・ベルヌ作 朝倉剛訳 福音館書店 夏休み終わりにご紹介するのは、コチラ! 昔『十五少年漂流記』として、抄訳で出ていた古典名作、あるときから原題に忠実な『二年間の休暇』に変わっていきました。...
沖縄ってすごい。『キジムナーkids』
『キジムナーkids』(2017年)上原正三著 現代書館 この8月の一冊と言ってもよいかな。出会えてよかった沖縄の戦争文学。 著者の上原さんはウルトラマンなどのシナリオライターの方。 とても重い内容なのですが、軽やかなんです!...
清々しさの正体
『日曜日島のパパ』(1999年)ベッテル・リードベック作 菱木晃子訳 杉田比呂美絵 岩波書店 昨日ご紹介した『長くつ下のピッピ』のオマージュがところどころに散りばめられているのが、今日ご紹介する『日曜日島のパパ』、全4巻からなるヴィンニのシリーズ。...
我らリンドグレーン応援団
『長くつしたのピッピ』(2018年) アストリッド・リンドグレーン著 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵 菱木晃子訳 岩波書店 あの!あの!みんな大好き『長くつしたのピッピ』 このたび原書と同じ表紙絵、挿絵で新訳が出るとのことで、訳された菱木晃子さんの講演会@銀座教文館ナルニ...
翻訳文学好きの小学生に
『木の上のひみつ基地 -フォーチュン団のなかまたち1-』 (1997年)マーガレット・マーヒー作 幾島祥子訳 岩波書店 題名を見るだけで、ワクワク!・・・するんですけどねえ、私は。 別にワクワクしないみたいです、うちの子ども。...
誰の訳で読む?永遠のハックルベリー
『ハックルベリー・フィンの冒険』 (2017年)マーク・トウェン作 千葉茂樹訳 岩波書店 夏だ!冒険だ! というわけで、夏休みに読みたい一冊が、古典名作であるコチラ。誰もが題名は知っているであろうこの物語、実は、何度も挫折したんです。『トム・ソーヤの冒険』も東京子ども図書館...