やっぱり家族って最強
『ミラクルズボーイズ』(2002年) ジャクリーン・ウッドソン作 さくまゆみこ訳 理論社 今日の一冊の舞台はニューヨークのハーレム街。 すべての人が肌の色や心情のいかんにかかわらず平等に暮らせるように、というキング牧師の夢。そんな夢の実現に貢献するような、アフリカ系アメリカ...
伏線回収が楽しい物語
『穴 HOLES』(1999年)ルイス・サッカー作 幸田敦子訳 講談社 今日の一冊はコチラ! ずーっと気になってはいたものの、読む機会を逃していた物語。 アメリカで子どもたちから絶大な支持を受けている人気作家さんですが、大人ファンも多く、大人も手に取りやすい文庫版にもなって...
悪気がなければ、なりすましはOK?
『エドウィナからの手紙』(2003年)スーザン・ボナーズ作 ナカムラユキ画 もきかずこ訳 金の星社 今日の一冊は、“なりすまし”についても、ちょっと考えてもらいたい一冊。2004年度の中学生の部課題図書。 《『エドヴィナからの手紙』あらすじ》...
落ち着きのない子は問題児?
『もう、ジョーイったら!2 父さんと、キャッチボール?』 (2009年)ジャック・ギャントス作 前沢明枝訳 徳間書店 今日たまたま目にした東洋経済オンラインの記事。発達障害を発表している、モデルで俳優の栗原類氏のお母さんのインタビュー(コチラをクリック)がとってもよかった。...
単細胞男子を支えたもの
『ヒーローなんてぶっとばせ』(1998年) ジェリー・スピネッリ作 菊島伊久栄訳 偕成社 アメリカンフットボールで活躍する、見栄っ張りな男の子と、その隣に住むクエーカー教徒でベジタリアン、おまけに男なのにチア・リーダーのウェッブの物語。...
現代版魔女の家系
『緑の霧』(2017年)キャサリン・ヴァン・クリーヴ作 三辺律子訳 ほるぷ出版 朝晩は、少しずつ涼しくなってきました。涼しくなると、チョコレートと紅茶をいただきたくなる私です(笑)。 というわけで、今日の一冊は、なんとチョコレート味のルバーブ!が育つという、不思議な農園が舞...
誰の訳で読む?永遠のハックルベリー
『ハックルベリー・フィンの冒険』 (2017年)マーク・トウェン作 千葉茂樹訳 岩波書店 夏だ!冒険だ! というわけで、夏休みに読みたい一冊が、古典名作であるコチラ。誰もが題名は知っているであろうこの物語、実は、何度も挫折したんです。『トム・ソーヤの冒険』も東京子ども図書館...
旅のおともにしたい一冊
『そばかすの少年』(2015年)ジーン・ポーター作 村岡花子訳 河出文庫 夏です!旅です! 今日の一冊は、断然森の中で読みたくなる名作。 リンバロストの森で番人として、働き始めた孤児の少年のお話。学びたい!ってこういうことなんだ、と感動します。...
光あふれる特別な物語
『ピーティ』(2010年)ベン・マイケルセン作 千葉茂樹訳 鈴木出版 Pety,1998 by Ben Mikaelsen 今日の一冊はコチラ。ずっと気になってはいたのだけれど、なんとなく重たい内容なのかな?と手に取れないでいました。読了後、深い静かな感動に包まれていて、う...
物語とシンクロする現実にゾクッ
『花になった子どもたち』(2007年)ジャネット・テイラー・ライル作 多賀京子訳 市川里美絵 福音館書店 今日の一冊は、ガーデニングでもイギリスではなく、アメリカが舞台のこちらの物語。市川里美さんの表紙画が素敵です。 市川さんって、海外ご在住なんだそうで。だからなのか、日...