書く!そして自力で成長する!
『ヘンショーさんへの手紙』(1984年)ベバリイ・クリアリー作 谷口由美子訳 なかいながまさ画 あかね書房 今日の一冊は、等身大の子どもを描かせたらピカイチ!のクリアリーによるこちら。 クリアリーは、ヘンリーくんシリーズやラモーナシリーズで、リアリティ文学として子どもたちか...
あとがきを先に読むのはアリか?
私がよく聞かれる質問の一つに、 「たくさんある本の中から、どうやってこれがいい!って選ぶの?」 というものがあるので、今日はこれについて。 信頼できる人が紹介していた、書評を読んで面白そうだった、など色々ありますが、私が頼りにしているのが「あとがき」なんです。「あとがき」を...
時空を超えて恋をする
『カモ少年と謎のペンフレンド』(2007年)ダニエル・ペナック作 中井珠子訳 白水Uブックス 今日の一冊は、時にユーモラスに、時にゾクゾクっとするような謎を含みながら、文学の楽しみを教えてくれる一冊。本が苦手な子にもおすすめしたいなあ。...
2月オンラインおしゃべり会
この季節がやってまいりました。 そう!卒業や修業。お世話になった、色んな人へのお手紙やカードを書くことが多くなってきています。 というわけで、今月のテーマは『手紙』! 児童文学の中の手紙について、あれやこれやおしゃべりしてみませんか?...
悪気がなければ、なりすましはOK?
『エドウィナからの手紙』(2003年)スーザン・ボナーズ作 ナカムラユキ画 もきかずこ訳 金の星社 今日の一冊は、“なりすまし”についても、ちょっと考えてもらいたい一冊。2004年度の中学生の部課題図書。 《『エドヴィナからの手紙』あらすじ》...
真の勇気ってなんだろう
『オオカミを森へ』(2017年)キャサリン・ランデル作 ジュルレヴ・オンビーコ絵 原田勝訳 小峰書店 今日の一冊は、2018年小学校高学年の部での課題図書になっていた本。表紙&挿絵がとってもいいです!雪の中に赤いマントがはえるなあ。 《『オオカミを森へ』あらすじ》...
プーさんはディズニーのもの?
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催中のクマのプーさん展に行ってきました! ■クマのプーさん展 Bunkamuraザ・ミュージアム(地下1F) 4月14日(日)まで。 ※2月19日(火)・3月12日(火)のみ休館 10:00-18:00(入館は17:30まで)...
少年院と読書活動
「JBBY(国際児童図書評議会)希望プロジェクト」困難を抱える子どもたちと本の役割という学びの会に参加してきました。 今回のテーマは、「少年院・少年鑑別所における読書に関する取組みについて」。 講師は、元法務教官であった日置将之氏(大阪府立中央図書館資料情報化総括主査、日本...
失敗の先に
『太陽の戦士』(2005年)ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳 岩波書店 ※ハードカバー版は1968年 時々、安易に感想を言いたくない本に出会います。そのくせ、誰かと感動を共有したい。サトクリフの物語は、いつもそんな感じで、なかなか感想が書けないんです。...
旅&歴史ガイドブックにもなる物語
『ペーターという名のオオカミ』(2003年)那須田淳著 小峰書店 最近、日本文学、英米文学など国でジャンル分けするのが、難しくなってきていて、文学には国境がなくなってきている、と言われています。日本人であっても、外国を舞台に、まるでその国の人が書いたかのような物語が出てきた...