深呼吸できる物語
『忘れ川をこえた子どもたち』(1979年)マリア・グリーペ作 大久保貞子訳 冨山房 ああ、これ好き! なんとも深みのある幻想的な物語です。うん、こういう物語がいま足りない、って感じます。リアリティ文学ではなく、ファンタジーなのですが、不思議な説得力を持つのは、北欧神話や民間...
清々しさの正体
『日曜日島のパパ』(1999年)ベッテル・リードベック作 菱木晃子訳 杉田比呂美絵 岩波書店 昨日ご紹介した『長くつ下のピッピ』のオマージュがところどころに散りばめられているのが、今日ご紹介する『日曜日島のパパ』、全4巻からなるヴィンニのシリーズ。...
我らリンドグレーン応援団
『長くつしたのピッピ』(2018年) アストリッド・リンドグレーン著 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵 菱木晃子訳 岩波書店 あの!あの!みんな大好き『長くつしたのピッピ』 このたび原書と同じ表紙絵、挿絵で新訳が出るとのことで、訳された菱木晃子さんの講演会@銀座教文館ナルニ...
うそつきは作家のはじまり!?
『うそつきの天才』(1996年)ウルフ・スタルク作 菱木晃子訳 小峰書店 今日の一冊は、とおっても素敵な活動をされている、子どもと見る風景 kodomiruさんから教えてもらったコチラ! スウェーデンを代表する現代作家、ウルフ・スタルクの短編二編を収めたもの。...
最強のおばかさんたち
『おばかさんに乾杯!』(2003年)ウルフ・スタルク作 石井登志子訳 小峰書店 『転校生レンカ』(紹介記事はコチラをクリック)に続き、こちらも引っ越しがテーマの児童文学。1992年に福武書店から出され、その後小峰書店で復刊。...
通いたくなる空間!!
やっと!やっと!!!! ずーっと行きたかったところへ、週末行ってきました!もう大興奮!!! シネコヤさん 藤沢の鵠沼海岸にある映画と本とパンの店。 もともと写真館だったというレトロな雰囲気の建物は、もうこの空間にいられるだけで、幸せ~。...