今日から始める魔女修行
『しずかな魔女』(2019年)市川朔久子作 岩崎書店 今日の一冊は、市川朔久子さんの新刊です。 《『しずかな魔女』あらすじ》 中学1年生の真面目で小心者の草子は、いわゆる不登校。 不登校の理由は自分でも分からない。ただ、学校という場所が息苦しく、とても疲れる。そんな草子の居...
失われた世界観を取り戻そう
『オオカミ族の少年(クロニクル千古の闇1)』(2005年) ミッシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 酒井駒子絵 評論社 先住民族の世界観に惹かれる人には、たまらない!シリーズ。 よく見かけてはいたけれど、いままで手を出さなかったのはシリーズもの&戦いものが好みでなかったか...
メアリー・ポピンズは魔女なのか
『不機嫌なメアリー・ポピンズ - イギリス小説と映画から読み解く「階級」』(2005年) 新井潤美著 平凡社新書 メアリー・ポピンズは果たして魔女なのか? 先月の『魔女』がテーマだったとき、ふと思いました。確かにメアリー・ポピンズは魔法は使うし、異世界に連れて行ってはくれる...
真の魔法とは
『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』(1991年) スーザン・プライス作 金原瑞人訳 福武書店 カバー画:中村仁 湖のそばに立っているのは一本のカシの木に、金の鎖でつながれているのは一匹の物知り猫。木の周りをぐるぐる周りながら、この猫が語り部となって、一気に物語の世界観へと...
魔女や妖精の息づく時代へ
『魔女とふたりのケイト』(1987年)K.M.ブリッグズ作 石井美樹子訳 岩波書店 装丁・さし絵 ゴーディリア・ジョーンズ KATE CRACKERNUTS,1979 by K.M. Briggs 個人的に1970年代~1980年代にかけての岩波書店の翻訳ものは、名作揃いだ...
深呼吸できる物語
『忘れ川をこえた子どもたち』(1979年)マリア・グリーペ作 大久保貞子訳 冨山房 ああ、これ好き! なんとも深みのある幻想的な物語です。うん、こういう物語がいま足りない、って感じます。リアリティ文学ではなく、ファンタジーなのですが、不思議な説得力を持つのは、北欧神話や民間...
魔女ってなんだ???
『魔女の文明史』(2004年)安田喜憲編 八坂書房 あっという間に11月です。10月31日のハロウィンは、もともとはケルトの人の間では、秋の終わりで、冬の始まりなんですよね。 そんな10月終わりの児童文学ピクニック&zoomでオンラインおしゃべり会、ともにテーマは『魔女』で...
日常からすんなり非日常へ
『きかせたがりやの魔女』(2016年)岡田淳著 はたこうしろう絵 偕成社 今日の一冊も魔女ものから。 岡田淳さんの話は、さらさらっと読めて、ほっこり幸せな気分になれるんだなあ。心の中にちょっとしたウキウキした気分が湧き起ってくる。...
表紙の印象で内容の印象も変わる!?
『魔女モティ』(2004年)柏葉幸子著 佐竹美保絵 講談社 昨日の『萌え絵は想像力を養わないは本当?』から、本日はコチラをご紹介。 『霧のむこうのふしぎな町』でお馴染みの柏葉幸子さんによる魔女ファンタジー。 主人公紀恵は、なんだかお母さん(継母)とうまくいってない、と思って...
現代版魔女の家系
『緑の霧』(2017年)キャサリン・ヴァン・クリーヴ作 三辺律子訳 ほるぷ出版 朝晩は、少しずつ涼しくなってきました。涼しくなると、チョコレートと紅茶をいただきたくなる私です(笑)。 というわけで、今日の一冊は、なんとチョコレート味のルバーブ!が育つという、不思議な農園が舞...