魔女や妖精の息づく時代へ
『魔女とふたりのケイト』(1987年)K.M.ブリッグズ作 石井美樹子訳 岩波書店 装丁・さし絵 ゴーディリア・ジョーンズ KATE CRACKERNUTS,1979 by K.M. Briggs 個人的に1970年代~1980年代にかけての岩波書店の翻訳ものは、名作揃いだ...
表紙の印象で内容の印象も変わる!?
『魔女モティ』(2004年)柏葉幸子著 佐竹美保絵 講談社 昨日の『萌え絵は想像力を養わないは本当?』から、本日はコチラをご紹介。 『霧のむこうのふしぎな町』でお馴染みの柏葉幸子さんによる魔女ファンタジー。 主人公紀恵は、なんだかお母さん(継母)とうまくいってない、と思って...
ベストセラーに物申す(ドキドキ)
『バッテリー』(1996年)あさのあつこ作 佐藤真紀子絵 教育画劇 ※ 注意:辛口感想です 漫画化や映画化もされた有名なベストセラー。 だからといって、自分に合うとは限りませんよね、うん。 今日はちょっと辛口感想なので、この物語に感銘を受けた方は読まないでくださいね~。評価...
高機能自閉症に限ったことじゃない
『レイン 雨を抱きしめて』(2016年)アン・M・マーティン作 西本かおる訳 小峰書店 RAIN REIGN,2014 by Ann M. Martin 最近、「大人のアスペルガー症候群」がよく話題になっていますが、変わり者の天才にも多いと有名ですよね。アインシュタイン、...
大人も試される
『トトの勇気』(2006年)アンナ・ガヴァルダ作 藤本泉訳 小林ゆき子絵 鈴木出版 今日の一冊は、児童文学の少ないフランスから、どうしても学校に興味を持てない男の子のお話です。原題は“35 kilos d’espoir”、主人公の男の子の体重が35キロなのですが、35キロ分...
光あふれる特別な物語
『ピーティ』(2010年)ベン・マイケルセン作 千葉茂樹訳 鈴木出版 Pety,1998 by Ben Mikaelsen 今日の一冊はコチラ。ずっと気になってはいたのだけれど、なんとなく重たい内容なのかな?と手に取れないでいました。読了後、深い静かな感動に包まれていて、う...