チャンスは自分でつかみ取る!
『わたしがいどんだ戦い 1939年』(2017年) キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作 大作道子訳 評論社 「表紙は微妙だけれど、すっごくよかった!」とおススメされて、手に取ってみた2018年の高等学校の部での課題図書。課題図書に関しては、色々と思うところがあるのだけ...
スポーツに興味のない人にも
『オン・ザ・ライン』(2011年)朽木祥作 小学館 2012年課題図書高等学校の部 YA(ヤングアダルトと呼ばれる中高生を対象とした本のジャンル)といえば、日本だと部活ものが主流。学校の人間関係以外に世界がないのかなあ、と思ってしまい、正直、学園ものは、個人的にはおなかいっ...
それ誰のせい?
『耳のなかの小人』(1996年)クリスティーネ・ネストリンガー作 松沢あさか訳 さえら書房 今日の一冊はコチラ。人間に見つからないように、人間と同じような暮らしをしている小人ものも多い中、こちらは人間の身体に住みついている小人! 《『耳の中の小人』あらすじ》...
書く!そして自力で成長する!
『ヘンショーさんへの手紙』(1984年)ベバリイ・クリアリー作 谷口由美子訳 なかいながまさ画 あかね書房 今日の一冊は、等身大の子どもを描かせたらピカイチ!のクリアリーによるこちら。 クリアリーは、ヘンリーくんシリーズやラモーナシリーズで、リアリティ文学として子どもたちか...
失敗の先に
『太陽の戦士』(2005年)ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳 岩波書店 ※ハードカバー版は1968年 時々、安易に感想を言いたくない本に出会います。そのくせ、誰かと感動を共有したい。サトクリフの物語は、いつもそんな感じで、なかなか感想が書けないんです。...
旅&歴史ガイドブックにもなる物語
『ペーターという名のオオカミ』(2003年)那須田淳著 小峰書店 最近、日本文学、英米文学など国でジャンル分けするのが、難しくなってきていて、文学には国境がなくなってきている、と言われています。日本人であっても、外国を舞台に、まるでその国の人が書いたかのような物語が出てきた...