やっぱり家族って最強
『ミラクルズボーイズ』(2002年) ジャクリーン・ウッドソン作 さくまゆみこ訳 理論社 今日の一冊の舞台はニューヨークのハーレム街。 すべての人が肌の色や心情のいかんにかかわらず平等に暮らせるように、というキング牧師の夢。そんな夢の実現に貢献するような、アフリカ系アメリカ...
生きる意味、人生の意味を問う
『マリアからの手紙』(1995年)グレーテリース・ホルム作 伊佐山真実訳 徳間書店 これは良いYA(ヤングアダルトと呼ばれる中高生向きの分野)に出会えました! 世間では、キミスイ(『君の膵臓が食べたい』)が一時期話題でしたが、似たようなストーリーとしては私なら断然こちらを推...
人間世界の根本問題にふれる
『人形の家』(1978年)ルーマー・ゴッテン作 瀬田貞二訳 堀内誠一挿絵 岩波少年文庫 クリスマス時期に感想をアップしようと思いつつ、タイミングを逃してしまいましたが・・・・・クリスマスの場面も出てきますが、季節問わず、おすすめです。...
真の魔法とは
『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』(1991年) スーザン・プライス作 金原瑞人訳 福武書店 カバー画:中村仁 湖のそばに立っているのは一本のカシの木に、金の鎖でつながれているのは一匹の物知り猫。木の周りをぐるぐる周りながら、この猫が語り部となって、一気に物語の世界観へと...
こんな死の受け入れ方もあり
『マッティアのふしぎな冒険』(1998年)R・ピウミーニ作 高畠恵美子訳 広野多珂子絵 文研出版 今日の一冊はこちら。 生と死がテーマであり、臨終にあるおじいちゃんと、7歳になる孫の最後のあたたかい交流の物語。 死とは終わりではない、死んでもずーっとその人の中で生き続けるの...
人にはみな物語が必要
『レモンの図書室』(2018年)ジョー・コットルリ作 杉田七重訳 小学館 A LIBRARY OF LEMONS by Jo Cotterill,2016 くぼたあやこさんのレモンの表紙画が素敵なコチラ。帯に書かれていたこんな言葉も気になって読みたかったんです。...
最強のおばかさんたち
『おばかさんに乾杯!』(2003年)ウルフ・スタルク作 石井登志子訳 小峰書店 『転校生レンカ』(紹介記事はコチラをクリック)に続き、こちらも引っ越しがテーマの児童文学。1992年に福武書店から出され、その後小峰書店で復刊。...
許せない人がいるとき
『神の小屋』ウィリアム・ポール・ヤング著 結城絵美子訳 いのちのことば社 先日ご紹介した『さよなら、スパイダーマン』では、「いま、ここ」に生きるを問われたのですが、じゃあ、親として自分の子どもを殺した相手を許せるか、というのはまた別問題ですよね。...
防災×文学ピクニック@鎌倉・稲村ヶ崎
※ 写真はサンオーブン 『防災×文学ピクニック@鎌倉・稲村ヶ崎』 を先日開催しました~。 『お母ちゃん学』主宰の佐々木美香さんとのコラボです♪ 『お母ちゃん学』ってね、あらゆる角度から持続可能な社会、平和な社会を考える、しかも楽しく!という会で、美香さんが呼んでくる講師はい...
節分に大人こそ読みたい名作
『鬼の橋』(1998年)伊藤遊著 太田大八絵 福音館 明日は節分。 というわけで、今日の一冊は鬼関連でコチラ~。 10万部も売れたという大ベストセラーのこちら、読書感想文コンクールでは一番点数が多かったとか。でも、意外と大人には知られていないんです。これを読まないなんて、モ...