書く!そして自力で成長する!
『ヘンショーさんへの手紙』(1984年)ベバリイ・クリアリー作 谷口由美子訳 なかいながまさ画 あかね書房 今日の一冊は、等身大の子どもを描かせたらピカイチ!のクリアリーによるこちら。 クリアリーは、ヘンリーくんシリーズやラモーナシリーズで、リアリティ文学として子どもたちか...
単細胞男子を支えたもの
『ヒーローなんてぶっとばせ』(1998年) ジェリー・スピネッリ作 菊島伊久栄訳 偕成社 アメリカンフットボールで活躍する、見栄っ張りな男の子と、その隣に住むクエーカー教徒でベジタリアン、おまけに男なのにチア・リーダーのウェッブの物語。...
子どもの感想が聞きたい!
『青い月の石』(2018年)トンケ・ドラフト作 西村由美訳 岩波少年文庫 今日の一冊はコチラ。今年の2月に出た新刊。 オランダ屈折のストーリーテラーであるトンケ・ドラフトは、『王への手紙』とその続編の『白い盾の騎士』がもうすーーーーごくよくて。その後に読んだ『七つのわかれ道...
加害者にならない自信ある?
『転校生レンカ』B・ジェレーズニコフ作 松谷さやか・中込光子訳 福音館書店 4月は転校生の季節ですね。 というわけで、今日の一冊はロシアの物語『転校生レンカ』。 舞台がロシアなので、名前の一つ一つに馴染みがなくて、途中、ん?これ誰だっけ?と私くらいの年齢になるとなっちゃうの...
楽しんで生きるが扉を開く!
『バドの扉がひらくとき』(2003年) クリストファー・ポール・カーティス作 前沢明枝訳 徳間書店 BUD, NOT BUDDY,1999 by Christopher Paul Curtis 前回の児童文学ピクニックのテーマは“お引越し”だったのですが、引っ越しって、基本...
海外翻訳本が苦手な子にも
『茶畑のジャヤ』(2015年)中川なをみ作 門内ユキエ絵 鈴木出版 全国学校図書館協議会選定図書 (うん、いかにも大人が子どもに勧めたそうな話だ 笑) 先日ご紹介した『さよなら、スパイダーマン』の主人公は、異文化、異質なものに出会うことによって、新しく目が開かれていくわけな...
イスラム教徒=テロリスト!
『さよなら、スパイダーマン』(2017年)アナベル・ピッチャー作 中野怜奈訳 偕成社 My Sister lives on the mantlepiece, Annabel Pitcher,2011 ≪『さよなら、スパイダーマン』あらすじ≫...
生きづらくても生きて!
『レイさんといた夏』(2016年)安田夏菜著 講談社 今日の一冊はコチラ。 阪神・淡路大震災の日、23回目の1月17日に木かげdeえほんのうきょうさんが教えてくれた本です。 私ね、本当にお恥ずかしながら当時のことあまり覚えてないんです。関西出身の友だちもいなかったし、当時は...
小室哲哉氏と怪物
『怪物はささやく』(2011年)パトリック・ネス著(シヴィーン・ダウド原案) 池田真紀子訳 あすなろ書房 小室哲哉氏引退ニュースを読んだ、今日の一冊は、2016年に映画化もされたコチラ。 芸能人のスキャンダルよりも、もっと流すべきニュースがあろうに、日本!・・・と思ったも...