耳をすますこと
昨日は、銀座教文館ナルニア国で行われたアーサー・ビナードさんの講演会に行ってきました! 丸木俊さんと丸木位里さんご夫婦が作り上げた大連作「原爆の図」をアーサーさんが再構成し、『ちっちゃい こえ』(童心社)という紙芝居をこのたび刊行された、その記念講演会。...
ニュースが伝えてくれないこと
『瓶に入れた手紙』(2019年)ヴァレリー・ゼナッティ作 伏見操訳 文研出版 今日の一冊は、学校図書にぜひ入れていただきたいコチラ。 家庭文庫をはじめ、素敵な活動をされている“子どもと見る風景”kodomiruさんからおすすめされて、一気読みでした。...
残したい失われた風景
『靴屋のタスケさん』(2017年)角野栄子作 森環画 偕成社 今日の一冊はこちら。 本のようですが、文章長めの絵本のような感じ。大人なら10分程度で読めてしまいますが、描かれた風景がとても心に残る一冊です。 この時代を生きていないのに、不思議と懐かしい気持ちになるのはなぜな...
文学の意味:心が豊かになるとは?
『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』(2011年) タミ・シュム=トヴ著 母袋夏生訳 岩波書店 毎月開催しているオンラインおしゃべり会、先月2月のテーマは『手紙』でした。 手紙って戦争文学に多いね、という話になったのですが、疎開などによって、家族がバラバラになることが多いからな...
眠れる野性を掘り起こす
『最後のオオカミ』(2017年)マイケル・モーパーゴ作 はらるい訳 黒須高嶺絵 文研ブックランド 密かにニーズのある、本が苦手な子でも読めましたシリーズ(笑)。 うちの子たちは、文字読むのが苦手(面倒)なタイプなので、うちの子でも読めたシリーズは、本が苦手な子へ差し出す本の...
生き方を問い直される一冊
『北御門二郎 魂の自由を求めて:トルストイに魅せられた良心的兵役拒否者』(2014年)ぶな葉一著 銀の鈴社 ものすごーく出遅れていますが(笑)、明けましておめでとうございます!いつも、読んでくださって、ありがとうございます。...
クリスマスの奇跡
『クリスマスの猫』(1994年)ロバート・ウェストール作 ジョン・ロレンス絵 坂崎麻子訳 徳間書店 12月は、忙しないけれど、クリスマスがあるからやっぱり好きです。 あ、好きなのは、にぎやかな商業主義のクリスマスの方ではなく、静かな時間の流れのほう。...
共生のヒントここにあり!
『路上のストライカー』(2013年)マイケル・ウィリアムズ作 さくまゆみこ訳 岩波書店 Now is the Time for Running,2009 by Michael Williams これも、大人も子ども(中学生以上)にも手に取ってもらいたいなあ、と思った一冊です...
異文化に出会え、かつ共感できる!
『ぼくたちの砦』(2006年)エリザベス・レアード作 石谷尚訳 評論社 A LITTLE PIECE of GROUND,2004 by Elizabeth Laird 今日の一冊も、サッカーが結んだ友情の物語。ただ、日本の部活とは、まるで違う壮絶な状況に、カルチャーショッ...
沖縄ってすごい。『キジムナーkids』
『キジムナーkids』(2017年)上原正三著 現代書館 この8月の一冊と言ってもよいかな。出会えてよかった沖縄の戦争文学。 著者の上原さんはウルトラマンなどのシナリオライターの方。 とても重い内容なのですが、軽やかなんです!...