現代に足りない世界観?
『ほこれまみれの兄弟』(2010年)ローズマリー・サトクリフ著 乾侑美子訳 評論社 日本では2010年出版ですが、原書は、1952年初版です。 重厚感ある歴史ものを書くことの多いサトクリフですが、こちらは初期の作品のためか、ちょっとイメージが違うかも。...
無力と感じるときに
『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』(2012年) マーギー・プロイス作 金原瑞人訳 集英社 Heart of a Sumurai,2010, Margi Preus ニューベリー賞オナー すみません、歴史にまっっったく興味のなかった私、ジョン万次郎と聞くと、昔新橋にあっ...
ほら、アナタも走りたくなる!?
『3つ数えて走り出せ』(2017年)エリック・ペッサン著 平岡敦訳 あすなろ書房 Aussi loin que possible, by Eric Pessan, 2015 走って走って、ひたすら走る物語 from フランス。 これは、ロードムービーにしてもらいたいなあ。...
不謹慎な想像力?
『砂のゲーム ぼくと弟のホロコースト』(2000年) ウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳 岩崎書店 The Sandgame by Uri Orlev (1996) 今日の一冊はコチラ。 ホロコーストと聞くだけで、避けたくなってしまう人もいるかもしれませんが、ちょっと待って~...
権力の象徴、芸術、言葉・・・最後に残るのは?
『イスカンダルと伝説の庭園』(1999年) ジョアン・マヌエル・ジズベルト作 宇野和美訳 徳間書店 今日の一冊は、11世紀のアラビアを舞台にしたコチラ! 国は架空の国ですが、なんていうんでしょう、もうタイトルだけで異国の香りと、壮大なロマンを感じちゃいます。...