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読書会を盛り上げるコツ


先日(ってもうだいぶ前だけど・・・)JPIC読書アドバイザーのオプショナルで、読書ファシリテーター体験会に参加してきました!

講師は某大手新聞社編集者のNさんと、元大手出版社のHさん。

肩書だけ見ると、ビビリそうなお二人ですが、とにかく読書が好き、みんなで共有する楽しさや他人と分かち合うことで得られる新しい発見について、心から感動して話されてる姿が印象的でした。

そうそう、読書会のルールの一つに、肩書を言わないっていうのがあるんです。国語の先生です、とか言われたら気おくれして、周りが自分の意見言えなくなっちゃったりするから。

確かに講師のお二人の肩書にビビッた私たちだったので、ナルホド~、でした。

さて、そのときに教えていただいた心得、話題探しのキーワード、発表の仕方を簡単にシェアしますね。読書会開催してみたい方の参考になれば嬉しいです。

≪読書会の心得7か条≫

① わたしが主役、みんなが主役

② 自由に、積極的に発言しよう

③ 他の人に耳をすまそう

④ 「そのこころは?」のこころ

⑤ 結論や正解がなくてOK

⑥ 寄り道歓迎、脱線迷惑

⑦ メモおそるべし(書くと新しい発想が生まれる)

④大事です!自分とは違う意見がでてきたときに、論争にしないこと。

「どうしてそんな風にお考えですか?」

とたずねることで、新しい発見があるというのです。

うんうん、以前一度だけ某図書館の子どもの本の読書会に参加したことがあるんですね。

二度と行きたくないと思った理由は、やたら噛みついてくるおばちゃんがいたからなんです。

ある人が鶴見俊輔が日本の文化人の5本の指に入ると思うといったら、

「いや~、すごいけど5本には入らないでしょ」

と言った人がいたんですね。そしたら、おばちゃんの猛反撃開始!

「一体、あなたは何を読んで育ってきたの?あなたに影響を与えた思想家は誰?一体誰を読んで来たらそういう思想になるのか教えて!!!」

と吠える吠える。コワカッタ・・・💦

それから、ベ平連だのなんだの、いっぱい単語が出てきて、気まずい雰囲気で終了。

チーン。それ以来、読書会は敬遠してました。

それは、図書館主催だったのですが、司書の方がなーんにも言わないの。やっぱり止める人、進行役が必要だったんじゃないか、って今思い返すと思います。共通の心得って必要だな、って。

≪話題探しのキーワード≫

① 質問(読んでいて疑問に思ったこと、分からないこと)

② 人物(登場人物について、好き、嫌い何でも。人間関係についての思いなんでも)

③ 連想(読んでいて、思い出したり触発されたこと)

④ 照明(「うまいな!」と思う表現や、書き方についてすごいな、と感じたことなど)

さて、みんなが遠慮してシーンとなっちゃうときってありますよね。でも、これらのキーワードで話を進めていくと、会話が止まることはないそう!

ただ・・・①の疑問は良し悪しかな~。

今回の課題図書は、読書アドバイザー講座で記念講演をしてくださる直木賞作家石田衣良さんの『4TEEN』だったんですね。

自分からは手に取らないタイプの本だったので、面白かったです!素直に。

なのに、疑問、疑問・・・と考えてたら、いっぱい疑問が湧き出てきちゃって(笑)。

同じテーブル(5人)の方たち、みなこの物語と相性が合わない方ばかりだったこともあって、結果、毒舌炸裂!すごーく批判的な盛り上がりとなってしまいました💦

ああ、面白かったなあ。ブログには書けません。直木賞作家に向かって、とてもとても言えません、ってことをみなで言いたい放題。言えないこと、上から目線で、いっぱい言えるのが読書会の醍醐味でしょうか(笑)。

≪発表の仕方≫

発表は五七五の俳句形式で端的に!

最後は各グループ話題に出たことを、全員の前で発表してシェアします。

一番言いたいことを、五七五にまとめ、他のグループが一斉に「そのこころは?」とたずねます。そこで、句に込めた思いを説明していくというやり方。これが面白かった!

ちなみに私のいたグループの句は・・・

日本版

 スタンドバイミー

 ま、いっか

という軽~く、作家さんをディスってるとも捉えられるひどい句。

誰~!?!?こんなひどい句思いついたのは!

・・・私です💦

ま、いっかに込められた思いが重要(笑)。

いやあ、これ石田先生に聞かせたかったなー、と講師の先生。や、やめてください~💦

読書会の面白さはライブ感。

その場でしか言えない出せない意見がたくさん。そして、他の人の意見を聞いて、自分からでは見いだせなかった新しい発見もいっぱい。

開催してみたい方、参考にしてみてくださいね。

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