ブログ上での書影使用 著作権どうなの?
- Shino Otsuji
- 2018年6月2日
- 読了時間: 4分

今日は著作権について少々。
ブログに掲載する本の表紙画像の使用に限定して書きますね。
私が聞いた限りの、各出版社の対応を最後にまとめておきますので、ご参考になれば幸いです(随時更新します)。
■ 通説1:Amazonリンクなら著作権的に安全?
本の紹介ブログを書かれている方、やっぱり書影、本の表紙画像はクッキリ写ったいいものがほしいですよね。自分で撮影するとなんだか暗めになるし。
Amazonのリンクを貼っていらっしゃる方も多いのですが、本屋好きにとっては実は、コレ、心苦しい対策でもあるようでして・・・。だって、ネット書店がただでさえ台頭して、その影響で多くの書店が閉店していっているのに、書店好きがそれに加担しちゃうことになるから。
「本当は書店を応援したいからリンク貼りたくないんだけどなあ~。でも、著作権の関係でリンクならOKと聞いたから仕方なく貼ってる」
という声をちらほら聞くんです。
プロの撮影した書影(表紙画像)を使用させてもらって、あとは書店で探してね、と誘導できたら、どんなにいいでしょう。
■ 通説2:大手は黙認!?
また、ネットを検索すると大手は逐一個人のブログに対応なんてしていられないから黙認、という記事も多数目にします。
でもねえ、黙認というのもなんだか、ちょっと罪悪感。
「訴えられたら勝てません、個人相手に実際にはそんな手間かけないでしょうけど」
なーんて記事も罪悪感に追い打ちをかけてくる。
たかが、一個人のブログだし、アクセス数もそんなにないのに、わざわざ大手出版社の著作権担当の人に電話して聞くのは気が引けるぅぅぅ・・・って方、意外と多いのでは?私もそう思ってましたもん。
というわけで、今日はスッキリしたいと思います!
■ 掲載時の基本的ルールはコレ!
これだけのネット社会。良くも悪くもネットが勝手に宣伝して、広げていってくれる。逐一事前申請なんて課していたら、広まるものも広まりませんよね。だって、正直面倒というか敷居が高いもの・・・。
子どもの本の出版社さんたちは、その点さすがです。許諾申請なしで、画像をコピーして掲載していいですよ、なんてところも多い。
でも、それも「学校・図書館関係者に限り」、とあったりする。うー、個人ブログは???
かと思えば、徳間書店さんなんかは、「非営利サイトであっても都度許可申請が必要」とあり、目的なんかも書くフォームがあって、ビビります。でもね、実際に問い合わせてみると、ブログの場合は、都度申請せず、許可なしで表紙画像のコピーもOKとのこと。
あすなろ書房さんも、「図書館以外は申請が必要」と記載されていましたが、問い合わせてみたら、個人ブログなら大丈夫ですよ、と。聞いてみなければ分からないものです。
そして、どの出版社さんも共通している掲載時のルールは以下の二つでした!
★ 表紙画像の加工(トリミングなど)しないこと
★ 画像の近くに書誌情報(書名、著者名、訳者名、画家名、出版社名)を必ず記載のこと
ここさえ、押さえておけば、出版社さんのサイトから表紙画像のコピーをしてもよいというところが多いです。以下にまとめておきますね↓
■ 各出版社からの回答一覧(敬称略)
【都度許可申請しなくても、表紙画像のコピー使用がOKなところ】
福音館書店・ミシマ社・さえら書房・PHP研究所・小峰書店・岩崎書店・
あすなろ書房・あかね書房・集英社
【都度許可申請はしなくてもOKだが、ブログやHPの送付を希望しているところ】
偕成社・岩波書店・鈴木出版・ポプラ社・理論社・徳間書店
【その他】
早川書房:都度許可申請の必要はないが、書影は自分で用意してほしい
評論社:出版年の古いものに関してだけは、タイトル・表紙画が変更していることもあるので、できるだけ事前申請してほしい。
講談社: 広報室にFAX(03-3944-9908)で都度事前に連絡
金の星社 目的別にHPより利用申込み
角川文庫:返事なし
あすらん書房 返事なし
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
Comments